平成28年度の税制改正においては、納税者の利便性向上を図るため、
クレジットカードを利用した国税の納付を可能とする制度が創設されました。

インターネットを利用できるパソコンなどがあれば、金融機関や税務署の窓口に出向くことなく、
自宅などから24時間いつでもクレジットカードによる納付が行えることとなりました。

〈納付手続き〉

インターネットを利用できるパソコン等から国税庁ホームページにアクセスした上で、そのWeb画面において、納付書記載事項及びクレジットカードの番号、有効期限その他クレジットカードの決済に必要な事項を入力することとされています。

〈適用開始の日〉

原則、平成2914以降の納税分からの適用です。
ただし、源泉所得税(自主納付分に限る。)については
同年6月以後の納付から利用可能となる予定です。

〈収めることが可能な税金の種類〉

所得税、法人税、消費税などの「納付書を添えて納付」することとされている税目が対象となります。

〈収めることができる税金の上限金額〉

1000万円未満の税額であり、かつ、その者のクレジットカード利用限度額以下である金額が納付可能です。

〈他の税金や保険料の取り扱いの今後について〉

年金保険料については今年度中に、上記、国税のほか、地方税についても、総務省の助言・協力の下、
各地域の事情に応じてクレジットカード納付に対応する自治体の更なる拡大を図る。とされています。

クレジットカードによる納付が可能となったことで、納付手続きは金融機関や税務署に納付しに行くなどの手間が省けますが、
クレジットカードに係る個人情報の取り扱いの問題もあり、慎重に利便性と安全性について考える必要がありそうです。